◆制度改正 |
|
ここで、3,000万円の住宅ローンを借りた場合を例にとって考えてみましょう。 |
◆リンク集 |
|
2023年現在、標準的な(優遇)変動金利の水準は 0.3〜0.4% が多く、ここでは |
|
かなり有利な 0.3% と仮定します。 |
|
|
もしも今後35年間、この変動金利が変わらない場合には、元利均等返済額は |
|
|
は約7万5250円のまま変化しません。 一方、固定金利で借りれば、現在金利が |
|
|
1〜2% ですので、ここでは 1.5% と仮定します。 この時の元利均等返済額は約 |
|
|
9万1850円となります。 金利が今後ずっと変わらない場合には、もちろん金利 |
|
|
の低い変動金利の方が有利です。 |
|
|
住宅ローンの変動金利の平均は、期間の取り方にもよりますが、バブル崩壊前 |
|
|
には5%位でしたので、今後少しずつ金利が上昇して4年後に4.3%となるケースを |
|
|
考えてみます。 |
|
|
住宅ローンの金利は半年毎に見直されますが、返済額は直ぐには変更とならず、 |
|
|
通常5年毎に毎月の返済額が見直されます。 (ただし、1回の返済額は変更前の |
|
|
1.25倍以下に押さえるため、利息部分が増えて、元本返済が進まなくなり、場合 |
|
|
によっては、利息部分さえも払いきれなくなります) |
|
|
この方法で計算をしてみると、5年目に返済額が1.25倍になり、10年目にさらに |
|
|
その1.25倍になり、15年目にまた1.25倍になるものの、住宅ローンの残高は約 |
|
|
3,000万円のまま、ちっとも減らないということになります。 |
|
|
このように、金利の上昇が大きい場合には、変動金利は不利になります。 |
|
|
金利が上昇した時には、繰り上げ返済できるような資金的なゆとりがあるとか、 |
|
|
親から貸してもらえるといった恵まれたケースを除き、変動金利の借入は大きな |
|
|
リスクを意味します。 |
|
|
|
|
|
また、変動金利または固定金利選択型を選び、金利水準が1-2%上昇した後 |
|
|
で、あわてて残りの期間を固定金利にしようとしても、その時点で選べる固定 |
|
|
金利は 2%よりもかなり高い水準となるはずですので、手遅れとなります。 |
|
|
|