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外貨建ての定期預金を始める際には、一般に円預金を外貨に換え、逆に定期の |
◆業務内容 |
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の満期がくると外貨を円貨に戻しますが、始めと終りに使われる為替レートは異な |
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っています。例えば、ドル取得時のレートを1ドル106円と仮定すると、円に戻す時 |
◆プロセス |
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のレートは1ドル104円で、多くの金融機関では両者の間に2円の較差を設けてい |
◆お約束 |
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ます。したがって、106万円で1万ドルの預金を作った後、すぐに円に戻すと104 |
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万円になり、2万円損します。 |
◆料金表 |
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これは外貨の売買に際して、金融機関が為替手数料を徴収していることによる |
◆会社概要 |
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ものです。この手数料を金利に換算すると1.9%ですので、仮に期間1年、利回り |
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が1%のドル債に投資したとすると、1年分の利息よりもやや多い為替手数料を取 |
◆お問合せ |
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られてしまいます。債券でなく定期預金であればより利回りが低いので、2年以上 |
◆お役立ち |
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の利息が消えてしまいます。利息かかる税金を考慮するとさらに長くなります。 |
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ユーロの為替手数料はドルよりもやや高く、通常3円ですので、金利に換算する |
◆制度改正 |
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と2.2%です。 ユーロ建ての債券の利回りはドル債よりも高めで、例えば2.4% |
◆リンク集 |
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などですが、この場合も1年分の利息は為替手数料の形で没収されます。 |
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それでは皆さん、金利水準の高い豪ドルの場合はどうだと思いますか? |
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豪ドルの為替手数料は、ユーロよりも高く、4円程度ですので、金利に換算する |
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と約5%です。 豪ドル建ての債券の利回りはユーロ債よりも高めで、例えば5% |
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などですが、この場合もやはり1年分の利息が為替手数料の形で没収されます。 |
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つまり、為替レートがたまたま幸運な方向に動かない限り、外貨預金や外債投 |
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資で1年目に得をするのは金融機関だけであって、一般預金者や投資家が本当 |
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に利息を受取れるのは、早くても2年目以降ということになります。 |
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2.外貨預金の優遇金利はなぜあんなに高いの? |
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外貨預金で、優遇金利とかキャンペーン金利という名前の、非常に高い金利を |
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見たことがありませんか? 新規の預金に限られるのですが、1ヵ月のドル建てや |
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ユーロ建ての定期預金で8%とか、豪ドル建てでは12%などといったものまであ |
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ります。通常の外貨預金の金利よりも1桁多いので目を疑ってしまいます。 なぜ |
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こんなに高いのでしょうか? |
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見せ掛けの金利表示に驚いてはいけません。期間が短ければ、年利で表示され |
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た金利が高くとも、実際に支払われる利息額は多くはないのです。通常の金利に |
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上乗せされた金利部分がたとえ年10%であっても、12ヵ月で割ると、元本の |
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0.8% に過ぎません。 |
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ところで預金者は、金融機関に円を持ち込んでドルに換えてもらう際に、ドルか |
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ら円に換えるよりも余分に円を払います。この交換レートの違いは売買往復2円、 |
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片道1円で、これが両替の手数料です。この手数料を金利に換算すると、ドルで |
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片道0.9%、ユーロで1.1%、豪ドルで2.4%です。 |
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何を言いたいのかもうおわかりでしょう。先ほどの上乗せされた金利部分は、い |
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つでも為替売買手数料(片道分)よりも少ないのです。つまり優遇金利という形 |
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で、銀行が手数料の一部を返してくれただけなのです。 |
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1週間で40%という金利を目にしたとしても、冷静に計算してみてください。結局 |
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同じことです。もちろん次の週に定期預金を更新する時には通常金利に戻ります。 |
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優遇金利がないよりはあった方がいいに決まっていますが、あまり喜ぶ必要はな |
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いのではないでしょうか。 |
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